■宴は始まった
外は雨。しかし新京極のアーケードのおかげでちっとも濡れないので快適だ。
さてここで、京都に於ける強力なナビゲーター、ともの登場である。
去年京都で飲んだときにも、ともさまをスペシャルゲストとして呼び出して、
あっちこっち案内してもらったのだ。
京都生まれの京都育ち。こういう存在がいると、京都に不案内なよそ者いちげん
さんの我々にとっては実にありがたい。酔っぱらっても安心して京都を歩けるのだ。

そのともの案内により、新京極のど真ん中、ちょっとおしゃれな雰囲気の居酒屋で
宴会はスタートした。
宴会といえばまずはビールからはじまる。京都工場限定生ビール、“1497”で乾杯。
しかしこのビール、オレ以外のメンツには意外と不評だ。味が薄いらしい。
関西風の味付けはお口に合わぬと見える。
いつもエビスを飲んでいる“濃い味大好き”ホセさんは、
「すーさんこのビール薄くてうまくないよー」とさわぐのだ。
「うるせえうるせえ。それなら各自勝手に飲みやがれ」
というわけで、あとは各自勝手に飲んで食ってわめいて、さんざん楽しんだ。

こういう場合、我々は相当な騒音公害をまき散らしている(と思う)。
酔っぱらいっていうのは酒のせいで耳がヒジョーに遠くなっているのでますます声が
でかくなるものだが、もともと声がでかいチーム文句は更に巨大な声になってしまい、
でかい声で文句言って大笑いしている。今日はさらにともが加わったので更に盛り上
がった。5人の声は店内で果てしなく渦を巻いていた。

[一言メモ]
あとで聞いた話だが、2つ隣の席にともの会社の同僚が来ていたようで、
我々の集団があまりにうるさく、そして妙に目立って店の中で浮かび上がっていたら
しくて、怖くて声をかけられなかったらしい。中でも浮き上がり度チャンピオンは
ホセさんだったようだ(ただでさえ見た目デカイもんね、そら目立つわ)。
フロでさっぱりと身を清め、いざ出陣なのだ。
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Day 3 〔2〕 新京極風呂上がりツアー

■京都の夜は更けて
すっかり良い気分で町中を闊歩する。
京都は良いなー。
新京極にいると、修学旅行を思い出してますます楽しい。
この街には独特の雰囲気があって、居るだけでも楽しいのだ。
我々はなぜか妙にハイになり、勢いでプリクラなんて撮ったりもした。
そしてその後カラオケに行き、さんざん絶叫を繰り返し、
無駄で危険なエネルギーをすっかり放出し切ったのである。
最後までつきあってくれて、途中の駅まで送ってくれたともに大感謝。
記念写真を撮って、大津でお別れである。

しかし我々の今日の旅はまだ終わっていない。
ここから“おうち”(テント張ったところ)まではまだ遠いのだ。
すっかりくたびれモードで電車を待つ。時間は既に0時近い。
そのあと長い時間電車に揺られ、終点の米原で電車を降り、
さらにそこからタクシーに乗って、
ようやく真っ暗な琵琶湖の畔にたどり着いた。
その時には既に午前1時を回っていた。
そしてその晩は全員無言のままテントに飛び込んで寝てしまった。

いやー、くたびれた。
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新京極のアーケードを行く。オレのお気に入りショット。
おつかれさん。
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