■8月18日(1) 楽園の休日

クッチャロ湖。
あまりにもステキなキャンプ場なので、連泊することに。

クッチャロ湖というのは、稚内に ほど近い浜頓別という町にある。
有名な屈斜路(クッシャロ)湖とは無関係の、小さな湖。
浜頓別の市街地にあるのだが、周囲には観光的要素が何もない。
白鳥の飛来地としては有名だが、渡り鳥は冬にしか来ない。
こんなキレイな湖なのに、訪れる人は少ない。

道北地方には、そもそも観光的な要素が少ないのだ。
日本最北端の宗谷岬も、行ってみると実は何も無くて、
一服したらみんなさっさと引き上げてしまう。
道北といえば、利尻島と礼文島が最大の見所なわけだが、
逆に言うと、それ以外には見所があまりない地域、とも言える。

オレがはじめてクッチャロ湖を訪れた時、
このキャンプ場の環境があまりにもスバラシカッタので、一発で気に入ってしまった。
しかしなにせ、アクセスが悪い。フェリーの港から最も遠い地域なので、
ライダーとしては現地でのんびりしている時間がとりにくい。
それで結局、時間が無くて泊まれなかった。
だから、いつの日かここで連泊することを夢見ていた。

このキャンプ場は、オレの中で北海道ベスト3に入る。
湖に沿って芝生の敷地が延々とつづく。100m以上はあるだろうか。
非常にフラットなサイト。目の前にバイクも停められる。
大きな木製テーブルとイスが適度に配置されている。
大きなスーパーまで600m。温泉が真横にある。強い風も吹かない。
そんな天国みたいなキャンプ場なのだ。

そしてなにより、ここの雰囲気が大好きなのである。
目の前は静かな湖。後ろには林があり、なんとも落ち着く。
長期滞在のキャンパーもいない。騒ぐような連中もいない。
適度に人気(ひとけ)がある。
その人々が皆ゆったりと、自分の時間を過ごしている。

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我が憧れの地、クッチャロ湖キャンプ場。
いつでも夕日を見ながら晩酌は始まる。