◆何回行ってもわからない、岐阜県とは何処なんだ?

前置きが長くなってしまった。さあツーリングの話をはじめよう。

ゴールデンウィークということもあり、中央道は猛烈に渋滞していた。
バイクはすり抜けができるとは言え、
渋滞の列を抜けていくのは相当に気をつかうので、くたびれるものだ。
ようやく松本インターを降りてから、国道158号を西へ向かう。
阿房トンネルを抜けて、一路高山を目指す。
高山には、
既に3日前からキャンプをしているあんちゃんと遠藤さんが待っている。
そしてタカミツは、オレと一緒のルートで高山へ向かっているはずだが、
今頃どこを走っているのやら定かではない。

それにしても、この岐阜県というところは、なんとも走りにくい土地である。
(岐阜県をツーリングしたことのある人ならわかってくれると思う)
四方を山で囲まれているため、道がくねくねとカーブしていて
あまりスピードが出せない。
おまけに春先に走っていると、標高の高い道は通行止めの場合が多いので
そういう時は仕方ないので別ルートを使って遠回りしなくてはならない。
一日中走っても、結果的に数十キロしか進めなかった、ということもある。
もしも途中で嫌気が差したとしても、アルプスに囲まれたこの土地は
そう簡単に脱出させてくれない。なんとも険しく不自由な土地なのだ。

そういえば、
関ヶ原の合戦に遅参して家康の大目玉を食うことになった徳川秀忠は、
真田昌幸との闘いに破れた後、この岐阜の山越えで大変な難儀をしたせいで
関ヶ原の合戦に送れてしまったのだ。
わかるなぁ、
ここの山越えるのはさぞや大変だったろう。


岐阜県の見所といえば、
合掌づくりで有名な「白川郷」や、その名もすさまじい「下呂温泉」
など、いろいろとあるのだが、しかしどうもあまりパッとしない気がする。
もともと今回の旅は、岐阜県が目的地ではない。その先にある京都や滋賀と
いった辺りを目指しての通過点なのだ。いわば便宜上の待ち合わせ場所なの
である。しかし、一度入ったら簡単には抜けられないのが「ギフマジック!」
なのである。

岐阜県というのは日本のどの辺に位置しているのか、それがなかなか把握
しにくい。
「岐阜県とは何処にあるんだ!?」
我々関東人にとっては、ここは最もお馴染みが薄い地域かもしれない。
たとえば「鹿児島」とか「岡山」などは、岐阜よりもよっぽど遠くにあるのに
なんとなく想像がつくのだが、岐阜県だけはよくわからない。

だいたい名前がすごい、
「ギフ」とはなんだ!ギフとは!
酔っぱらいのおじさんが突然「グフ!」って笑うことは時々あるけれど、
それよりもっと凄い語感じゃないか。
およそ日本語の響きじゃないぞこれは。
それに自慢じゃないけれど、【岐阜】という漢字はオレには書けない。
絶対に書けない。それに今後書けるようになる自信もない。
(威張って言うことじゃないよね)

【余談コーナー】
関西以西の人にとっては「茨城」「栃木」「群馬」の位置関係を
理解することは、大変難しい問題であるらしい。
なるほど、これはわかる。
関東人であるオレですら、栃木と茨城がごっちゃになったりするのはよく
あることだ。
それから長野県の位置も、あちらの人たちにはよくわらないということだ。
海が無い県というのは特徴が無いから覚えにくいのかもしれない。
                         (余談おしまい)

話をツーリングに戻そう。

高山へ向かう途中、川沿いの小道には桜が咲き乱れていた。
東京の桜は既に散ってしまったが、ここでは今が満開である。
見事だ。
バイクを停めて、しばらく写真タイムにする。
しかしそんなことをしていたら、知らない間にタカミツに追い抜かれてしまった
ようで、高山に着いたのはオレが一番ビリだった。
1100ccの大きなバイクのオレよりも、225ccのタカミツの方が早かった。
ウサギとカメ状態である。



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川沿いの道は桜が丁度満開だった。
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