2002 野辺山ツーリング 〔4〕 

3日間のツーリングは瞬間的に終わってしまいます。ああ、もっとだらけていたい。




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3日目の朝は まったりと始まった。
究極の女論争で夕べは随分とサケを飲んでしまったので、今朝の3人は超スロー活動だ。
寒いので先ずは薪を買い、焚き火にあたりながら朝食を採った。
いつもなら朝はカップラーメンと相場が決まっているのだが、今回はとにかく野菜が超大量に
あるので、またしても鍋をつくってみることにした。
さすがにキムチ鍋には飽きたので、今朝は野菜をコンソメ風味で煮てみることに。
これがなかなかいけるのである。結局朝からおなかいっぱいだ。
さぁ、そろそろ撤収しよう。
鍋をやっていたおかげで既にお昼を過ぎてしまった。撤収は時間がかかる。特にオレはいつでも
遅い。それに撤収というのはやはり気が重いのである。できれば帰りたくないのだ。しかし天気予
報が見事にはずれて雨が降るどころか日の光まで射してきたので、撤収だけれど気分的にはも
のすごく明るくなってきた。
帰り道に、牧場の裏にある農道で写真を撮った。
一直線に伸びる道と遠くの山々、そして一面に
広がる畑の風景は、ちょっとだけニセ北海道的
な光景である。
ここで撮った写真のおかげで、かろうじて「ツーリ
ング」に行ったということが証明されたのだ(あとは
飲んでるとこばっかり)。
3人で写真を撮ったら、久しぶりの新メンバーコト
ヤの加入でなんとも新鮮な感じがした。
ネオチーム文句の誕生なのである。
そういえば3日間フロに入っていない。
こういうことはよくある。
めんどくさいときはフロなんて簡単に飛ばしてしまう。
そこで帰り道に温泉へ行こうということになった(別
に温泉じゃなくてもなんでもいいんだけど、とにかく
フロに入りたい)。
辿り着いた清里の一軒宿は温泉ではなかったけれど、
比較的新しくてきれいだった。真っ昼間ということもあ
り、風呂は我々3人の占領状態だった。久しぶりの風
呂は気持ちが良い。

風呂から上がって外に出ると、宿の前には
コスモスとススキ。
吹く風がからりとしていて、すっかり秋の光景だ。
帰り道に、そば屋へ入って親子丼を食った(これはしかし
よく考えると猛烈に違和感を覚える。「そば屋で親子丼」。
どうしてなんだろう。そば屋に親子丼は別におかしくもな
んともない極めて普通で真っ当で正しいメニューだけれ
ど、しかし考えれば考えるほどおかしいじゃないか。何故
そば屋なのにわざわざ親子丼なのだ?そば屋って名前
が邪魔してるんだよな。まあいいか)。

午後3時を過ぎたそば屋の座敷はガラガラで、実にゆっ
たりできた。崖っぷちにあるその店の窓からは、遠くの山々
と真下を流れる川が見えて、なかなかの風景である。
あんちゃんのマドンナ。しかし究極のかわい子ちゃん
とは間違いなく対極のタイプ。
ここでのんびりと食事をしていたら、帰るのが
すっかりおっくうになってしまった。
あんちゃんは既にチーム文句基本姿勢(肘つ
いて寝転がる)を取っている。
いつしか話題は、今回来ることができなかった
ウィラード大尉の話になっていた。

ウィラード大尉は、一日で700キロも彼方の潮岬(和歌山の最南端)までバイクで走ってしまったりすることや、
そしてその次の日に景色も見ないで700キロを走って帰ってきてしまったりすること、はたまた30過ぎても極
めて旺盛な食欲をキープしていること(肉が大好き!)など、数々のウィラード伝説が語られて、あんちゃんと
コトヤはすっかりウィラード大尉に会う気満々となり、頭の中は早くも次回のキャンプへとワープしてしまったの
だった。
もともとチーム文句ってのは変わりモンの集まりなんだし、毒っ気のあるヤツとか異常なオモシロサがあるヤツ
は大歓迎なのだ(ホセさんなんてのは実にその典型なのです)。

暗くなった中央道はクラクラするくらい混んでいた。
ああ、早く次のツーリングに行きたいぞー。
というわけで、秋のツーリングは あっという間に過ぎて行くのでした。
(おわり)
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End