琵琶湖の畔（ほとり）にテントを張る。
今日は夕焼けが綺麗だ。
夕方５時。まだ十分に明るい。
こうやって日の光があるうちから外で飲むのが好きだな。
辺りが徐々に薄暗くなってきて、いつのまにか周囲が夜の装いに
変わっていく様を、のんびりビールを飲みながら眺めるのである。

フロ上がりで乾いた喉にビールがうまい。実にうまい。
琵琶湖が夕日で金色に染まっている。
湖の向こうに夕日が沈んでいく。
我々はビールから焼酎へと切り替えて、更に飲む。
あんちゃんも嬉しそうである。
オレも嬉しいのである。
長距離ツーリングは久しぶりだなぁ。

今夜は少しだけ風がある。
やや涼しいのだが、我慢できない程ではない。
むしろ「如何にも春のキャンプだな」という感じがして心地よいくらい。
周囲には誰も居ない。我々だけで独占の浜辺である。
夕暮れの日差しを惜しみつつ、ガスランタンに灯を入れる。
そしていつも通り、バカ話に花を咲かせるのであった。