■9月19日(1)   別れ

今日で島を出ることにした。
島を去るのはなんだか寂しいのだが、
すっかりやることもやってしまったし、それに寒いのだ。

早起きして、朝のフェリーで稚内へ。

稚内を走り始めた瞬間に、いつも後悔する。
「もう少し島で粘ってればよかったな」って。

島に行ったことがある人ならわかると思う。
島の時間は独特なのだ。ものすごく隔絶された別天地の感がある。
誰にも知られずに、ひっそりと潜伏していたくなる。
でもその反面、とてつもなく退屈に思う時もある。
その拮抗するバランスが崩れた時に、島を出ることになる。

しかしいざ島を出てみると、街のスピードについていけない。
稚内が大都会に感じてしまう。信号・騒音・車の流れ・・・

すっかり馴染んでしまった旅の友、中宗根くんともここでお別れ。
利尻からずっと一緒だったので、
また一人に戻るのがなんだか猛烈に寂しい。
またどこかで会おう中宗根くん!


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