そしてまた東へ西へ散って行くのだ  2002浜松ツーリング

あっという間の2日間。来年もまたやろうね。
おお!なんと仕事しているぞ!
翌日あまりにもぐっすりと熟睡していたため、目が覚めたときにどこにいるのか全
くわからなくて少しびっくりして起きたら、あんちゃんも、
「うわー、どこにいるのか全然わかんなかったー!ハッハッハ!」
などと笑っていた。みんなよほどシアワセに眠っていたのだろう。
ストーブをつけっぱなしにしていたせいで喉が少し痛いが、しかしそのおかげで寝
ている間はずっと暖かかった。
窓からは綺麗な朝日が射し込んでいる。
山の斜面に突っ張るように建っているバンガローなので、窓からの見晴らしが非
常に良い。

全員行動がスローである。しかし何もしないからといって退屈しているわけではな
く、このまったり感を楽しみつつ、気持ちの良い朝を満喫しているのである。
しかし気持ち良い朝とは対照的に机の上は実にちらかっていてヒサンな状況だ。
でもそんなことは気にせず、さあ、アサメシでも食おうか。というわけで、またして
もカトキッチャンの冷凍うどんを食う。
やっぱりうまい。

いつしかお昼になってしまった。
そうだ今日は東京まで帰らなくてはいけないのだ。
長距離走るのを喜んでいるのはウィラード大尉だけである(と思う。あくまで想像
である)。残りの3人は既に帰り道のことを気にしはじめている。
「オレは明日、午前中の授業だけで終わりだから、みんなよりはマシかもしれない
ね」 先生は言った。
「うわー、やっぱり先生っていいかもしれないな!時間的な余裕が違う!・・いや、
でもやっぱり、中学生の相手はオレにはできない!」
あんちゃんは言った。オレも同感だ。でも先生はこれから岡山か。大変だなあ。

斜面の上のバンガローから荷物を下ろし、ようやく撤収完了。
みんなでお寺の前まで行って、そこで記念撮影をした。
三脚を出して一眼レフで写真を撮っていたら、風が吹いてきて倒れてしまった。
オレは気がつくのが遅れてしまい、倒れ始めた三脚に向かってダッシュしたが、あ
と一歩というところで間に合わなかった。
「スーさんも年だからねぇ。今のはケイン小杉なら確実に間に合ってたよ。
 ハッハッハ!」
あんちゃんは笑った。激しく地面に叩き付けられたペンタックスさんは、衝撃でレ
ンズが外れてしまい、アスファルトの上をコロコロと転がっていった(注:ペンタック
スさんの修理代2万である!ごめんね、オレの一号機くん)。

4台で帰り道を走った。
屋久島風の道を抜け、その後のんびりとした山村の道を並んで走った。いかにも
ツーリング!という感じで心地よかった。

引佐の町で、先生とお別れした。道中長いよ、気をつけてね、センセー。
また会おう!

我々3人は東京へ向かった。思いの外暖かかった。今日は風がないのだ。風が
ないだけでこんなにも違うのかというほど高速道路は快適で、富士山を左手に
眺めながら3人できままに走った。

次回のツーリングが楽しみだな。ウィラード大尉は また来てくれるだろうか。
用賀インターを降り、環八の陸橋で、去っていく2人を眺めながら、オレはぼん
やりと楽しかった2日間を思い出していた。
                                          (おわり)



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お寺の前で。のんびりした風景です。
昨日会ったばかりとは思えませんな。
おつかれさんでした。
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