■はじめに

この旅行記は、
オレが仕事を辞めてから3ヶ月に渡って、
フラフラと旅をしていた時の記録です。

自分の仕事が妙にマンネリ化しつつある時で、
オレはこの先なにをしたいんだろうなんて
30過ぎてもまだそんな中学生みたいなことを考えていて、
でも絶対結論出るわけないので 毎晩酒飲みながら悶々としたりして、
それじゃあいっそのこと仕事辞めちゃって、それで旅にでも出てしまおうか、
そう考えて、実行してしまったオレなのでした。

ところが北へ来てみると、
あらあらいるわいるわ、
実は同じようなことやってる人間ばっかりなんです。

「会社辞めて来ちゃいました。先のことはこれから考えます」
「フリーターです。夏はいつでも北海道です」
「この前 離婚しちゃったんですよ。こういう時はバイクで旅に限ります」

世の中こうも似た者ばかりなのかと、我が身を棚に上げて笑ってしまいました。
そしてもう一つの傾向は、旅人が30代の人間ばかりだってこと。
学生さんには滅多に会えません。20代前半にも出会いません。
どうやらこういう貧乏バイク旅行ってのは、
我々の世代までで終わってしまった遊びなのかもしれません。少し哀しくなります。
それとも、何か他の事情があって20代が少ないのか定かではありませんが、
オレとしては違う世代の話も聞いてみたかったので、そこは残念でした。
年齢も境遇も自分と似たような人ばかりなので、
それはそれで楽しいのですが、でもやはり不自然のような気もします。

ところで、
「こういう旅は何か意味があるのか」
としばしば人に聞かれることがあります。
まあひらたく言ってしまえば、旅したからって何も変わらないんです。
旅の間に なにかとんでもない究極の境地にたどり着いてしまったりとか、
人生のなんたるかを悟ってしまったりとか、
そんなものあるわけもなくて、
とにかくひたすら毎晩お酒飲んで走り回って、
そのうち金もなくなり寒くなってくるので、
仕方ないから帰ってきました〜、というのが実情です。

それでもやはり、出掛ける前は、
北に行って旅でもしたら、なにか良い考え浮かぶかな〜
とか、そういう淡い期待を抱いているわけです。
10年も会社員をしていると、一度くらいどーんと休みをとって
愚かな時間の使い方してみたい、と思うのも旅の理由の一つです。

そういう時の旅の記録です。
まあメインとなるのは旅の記録と写真なわけですが、
そういうことだけじゃなく、
その時々で、オレはどんなことを考えてたのかって、
そういうことも残しておきたいと思ってます。

さて、この旅行記はいつになったら完結するんでしょうか・・・(2006年9月)
※その後、ようやく完成しました。長い道のりだった〜。   (2010年1月)
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※ちなみに とても長い旅行記です。
  一度に全てを読むのは無理ですので、時間の無い方はハイライトからご覧下さい。
  8月後半から9月の旅行記は、写真が多数含まれて読みやすくなっています。
  ↓ このあたりからがおすすめです。
   
■8月29日  釧路へ
  
  ※長くても構わないから読破したいという努力家の方も、私は愛してやみません。