■あとがき その2

3ヶ月間の壮大な旅も、
とうとう これで終わってしまった。

船に乗り、東京までの長い長い時間を使い、
ゆっくりと、3ヶ月前の日常へと、体と心を戻していく。
ベットに入って一眠りすると、
既に北海道での出来事が何週間も前のように感じられる。
ああ、終わっちゃったんだなと。


この長い長い旅の記録を、
書き終えるのに なんと7年もかかってしまった。
当時と現在では、自分や自分の周囲にもいろんな変化が起きた。
でも、自分の精神性は あんまり変わっていない気がする。
成長してないってことだろか?まあしかし、そんなもんでしょ男なんて。
だからこそ、当時のことでも、今でも結構おぼえてるわけだから。

あの時3ヶ月も旅しておいて、本当によかったと今でも思う。
あの頃でなければできなかったし、
あの時でなければ感じられなかったことも いろいろあった。
旅で友達もたくさんできた。
写真もたくさん撮れた。
そして何より、怠惰な時間の使い方ができた。
それは全て自分の財産だ(自己満足だけどね)。

私はこの長い長い旅のことを、永遠に忘れないでしょう。


もしかして最後まで読んでいただいた方がいらっしゃったら、
心の底からお礼申し上げたい。それはとても嬉しいこと。
可能であれば感想などお聞かせいただけると、この上なく幸せです。

お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
さようなら、さようなら、2003年の北海道。

(2010年1月6日)
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