■9月30日 十勝の空よ
とうとう本当に旅の終わりがやってきた。
久しぶりの青空と強い日差し。
こうなると、もう少し北海道に残っていたい気もするが、
締めくくりに太陽の下を走れるというのも悪くない。
フェリーの港も予想外に早く火災から復旧したようだ。
メシを食い、フロに入り、
リカボンとコーヒーを飲んでからお別れ。
今回もすっかり世話になってしまった。
ネギシも今日で出発する。しかし彼はもう少しだけ道内を回るらしい。
彼は先に出掛けた。
オレはミタヤンの職場に顔を出してから、のんびり苫小牧へ。
ミタヤンの家の前を出てすぐの道。
この風景とも、しばらくお別れだな。
旅の最後に、襟裳岬を通って行こうと思ったが、
なんと通行止めの区間があって辿り着けなかった。
3ヶ月も滞在したというのに、道内未到達の地点をつくってしまったのだ。
(でも、えりもってライダーには不思議と人気がないのだが)
晴れた空の下、久しぶりにバイクで走り、かなり快適だ。
しかし天馬街道を過ぎると急激に眠くなってきた。
その先の海沿いは交通量が多くて速度が出せず、最悪。
結局、出向の時間にギリギリになってしまった。
もし襟裳を経由してたら完全に乗り遅れただろう。
旅が終わろうとしている。
久しぶりの十勝晴れ。もっと旅をつづけていたい気もする。
(左)ミタヤンにお別れ。死ぬほど世話になりました。サラバ北海道よ。
(右)天馬街道。これを過ぎると もう楽しい風景も減ってしまう。しかし眠かった。
港に着くのはなぜかいつでも時間ギリギリ。
苫小牧まであと少し。飛ばせ!
夢中で走ってきて間に合ったと解った瞬間、
そこでようやく、旅の終わりに気づく。
そうか、これで全部終わりなんだな。