■9月4日 開陽台に思う
中標津(なかしべつ)に、開陽台という場所がある。
どうも昔からここが好きだ。
標高270mの丘の上に、展望台があるだけ、
極論するとそれだけの場所なのである。
ただし、周囲は牧場や畑ばかりの大平原地帯。
だから、遥か彼方まで見通しが効く雄大な光景なのである。
ぐるりと地平線を見渡すことができるこの場所からは、
晴れていれば国後島が間近に見える。
展望台の裏手にはキレイな草地が広がっていて、キャンプができる。
本来ここはキャンプ場ではないのだが、
ここにテントを張るのが旅人の定番となっている。
オートキャンプはできない。夜は照明が無いので真っ暗闇。
広大な平原地帯のど真ん中なので、しばしば猛烈な風に襲われる。
自然の過酷さを、イヤというほど見せつけられる。
そんなワイルドなところが、逆にライダー達をひきつける。
初めて訪れた時の鮮烈な印象が、オレの中に今でも残っている。
内地の風景とはかけはなれたこんな場所こそ、
オレは本当に旅気分を味わえるのだ。
できればいつまでも、変わらずにいてほしい場所なのだ。
開陽台展望台より。
開陽台付近の道。北19号。
※画像クリックで拡大します。
撤収後、国道272をのんびり走って、釧路へ向かう。
信号が全然無い快適なルートだ。風景も良い。
それから国道38号に入ったが、ここからが妙に眠かった。夕べの酒のせいだろうか?
あまりに眠いので、浦幌(うらほろ)という町でギブアップ。
人が3人しかいない寂しいキャンプ場で、酒飲んで寝た。
開陽台には人がたくさんいたのに、空いてるキャンプ場は徹底的にガラガラ。
これが近年の傾向なのだ。
中標津空港に咲き乱れるコスモス。もう秋になってしまったのか。
国道沿いの牧場。
国道から少し道を外れるだけで、こんな雄大な光景がいくらでも広がっている。秋の空がキレイだ。
38号に入ると,途端に道は単調になる。写真を見ただけで、あの時の眠さがよみがえってくる。午後の西向きコースは特にダメなようだ。