■8月23日(2) 深夜の露天風呂

我々は時々このように奇襲を試みる。
相手の気付かないうちに接近し、不意討ちをかける。
驚いた敵の顔つきを見るその瞬間が、たまらなく快感なのである。

多和平でも、オレは奇襲を試みた。
しかし攻撃意図を敵に悟られてしまい、半分失敗に終わってしまった。
今回のヤッサンの奇襲は完璧だっただけに、悔しさが大きい。
(まあどうでもいいんだけど)

しかしヤスは、どうやって我々の居場所を知ったのだろう?
コンビニの駐車場に停まって事情聴取をすると、
オレがほぼ毎日送っている近況メールを見て、今日は鹿追に
居るとわかると、鹿追町の役場で「ミタザキ」という人を知らないか、
と尋ねて、珍しい苗字だからすぐに場所が判明。
役場の人に教えてもらった道を走っていたら、偶然オレ達が前から走ってきた、
ということらしい(そこまでして奇襲したかったのか:笑)。

まあ奇襲の話はどうでもいいんだけど、
こんな場所で再会できたというのは嬉しいことだ。
しばしコンビニの駐車場で話し込む。

この夜はミタヤンが夜勤で留守だったので、
宴会は控え、そのかわりに我が相棒くんとヤスと3人で夜の露天風呂へ向かった。
真っ暗な山道を20キロ走ると、有名な“鹿の湯”がある。
途中7キロのダートロードもあり、野生の鹿も出て来たりして、このドライブは
かなり楽しい。そして夜の露天風呂というのは、なぜだかエキサイティングだ。
ここは管理者なんていない。川の横っちょに湯壷があるだけの、むき出し露天。
夜でも入ってる人は結構いるが、湯加減がどうなってるかわからない。

ランプか懐中電灯がないと、完全に真っ暗になってしまうのだが、
それもまたエキサイティング。
なんでこんなに興奮するのかよくわからんが、妙に楽しい。

帰り道は、やたらと長く感じる。
そりゃそうだよな〜、だって20キロもあるんだから。
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鹿の湯は、国設然別峡野営場の中にある無料の露天風呂。
ダートロードを苦労して走ってくるからこそ、入れた喜びがあるのかもしれない。
ここまでの道を舗装化する計画があると聞く。ちょっと寂しい気がしてしまう。
ヤスがやって来た!奇襲攻撃に驚きながらも、再会を喜ぶ我々。
コンビにの駐車場で、しばし語り合う。妙に楽しい時間だった。
夜の露天風呂の写真は・・・雰囲気だけでもお楽しみ下さい(汗)。
2年前まで使用していたミタザキ家の離れ。現在は物置小屋と化しているが、
今でも十分使用可能だ。旅の時、オレはいつもここを貸切にしてもらっている。
このタタミの雰囲気が、ヒジョーに落ち着くのだ。
3人してここでフトンを並べて寝るってのは、旅行ともまた違う不思議で楽しい感覚。