■8月15日 峠の向こう側

雨の中撤収。びしょ濡れだ。

テントの真横で、エゾ鹿の親子が水溜りで水飲んでた。
お盆時期でテントが100張以上の大混雑だが、鹿は平然と水を飲む。
ここでは自然の方が人間よりも幅を利かせている。

知床峠を越える。
この峠を通って羅臼からウトロ側へ抜けると、天候がいつも変化する。
羅臼側の天候が悪くても、ウトロ側はたいてい晴れている。
太平洋とオホーツク海は暖流と寒流の境目にあたり、
峠を挟んで天候も気温もガラリと変わるのだ。
ウトロは今日も晴れだった。

知床半島の先端(一番先っちょ)を見たいと思ったら、船に乗るしかない。
たくさんの観光客と一緒に観光船に乗ってみる。
失敗だった。
船は大混雑。
聞きたくもない知床旅情のテープがエンドレスにかかっている。
そして観光船の巨体では、容易に陸地には近づけない。
小さな漁船やクルーザーに乗れば、半島の断崖絶壁の真下まで近づいて
くれるので、迫力が段違い。絶対そちらに乗るべきだった。
(草原を走り回るヒグマの姿なんかも見られるらしい)

船から降りて、次は滝を見る。
森の中を抜け、熊笹の茂る道を20分ほど歩くと、断崖の上から滝が見下ろせる。
途中の道は野生の鹿がたくさんいる。突然遭遇するとちょっと怖い。

この晩はウトロの国設キャンプ場泊。夕焼けがスバラシカッタ。
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夕日の名所、ウトロの夕陽台。
国設知床野営場の中にある。
この日の夕日は忘れられない。
道でばったり鹿に遭遇。
遭遇画像クリックで別画像にリンク。
知床峠はすごい霧。しかし、ウトロ側に来ると晴れ間が見えている。