■8月2日  足留めの道南

朝、突然雨が降り出して、次第に激しくなってきた。
他のライダーたちも困っていて、倉庫の軒先で「どうしようか?」などと話し合っていた。

その後、管理人さんにお願いして、薪割り小屋を使わせてもらえることになった。
このキャンプ場の管理人さん、とても良い人で、いろいろと面倒を見てくれた。
何故かオレの名前を覚えてくれて、何かというと
 「スーさん、ブルーシート用意しといたから、みんなで使いなよ」
とか、
 「スーさん今日は寒いでしょ?ストーブ準備しといたからさ、みんなであったまりな」
などと、妙にオレに親切にしてくれて、とても嬉しかったのだ。

その薪割り小屋に、オレを含めてライダー4人で避難した。
中は案外と広く、なにより雨が凌げることが有り難かった。
結局雨は止まず、我々はそこで昼飯を食べ、読書をし、なんとなく過ごしていた。
夕方になって、みんなで街まで降りて温泉に入り、買い出しをした。
管理人さんにお願いして、薪割り小屋で宴会させてもらうことにしたのだ。

帯広から来た女の子1名と、関東から来た男性が2名、そしてオレ。
即席のメンバーだが、宴会は旅の話で盛り上がった。
こういう状況下、ライダーがいてくれたことが有り難い。
もし一人きりだったら、退屈で腐っていたかもしれない。
BACK | NEXT
INDEX



NEXT
薪割り小屋の使い勝手は素晴らしかった。雨風が凌げて、
とにかく暖かいのである。こんな場所を無料で提供してく
れた管理人のおじさんには本当に感謝である。
しかしそれにしても、退屈で困りました。みんなまったり・・・