■7月30日(2)  ファイナル小樽

二人での最後の夜を満喫しようと、我々はバスで小樽市街へ向かった。
オレにしてみれば、「また小樽かよ」って感じだけれど、まあ仕方ない。
居酒屋に行って海の幸を食い、ビールを飲んだ。

あんちゃんは何故か、スナックに行こうと言うのだ。
あとになって思ったけれど、
あんちゃんは、夏休み最後の夜の寂しさを吹っ飛ばしたかったのだろう。
だから一生懸命はじけていたのだ。
我々はスナックに入り、地元のオネーチャン達とおしゃべりをした。
 「うわー、なんかすごく日焼けしてますね!サーフィンでもやるんですか?」
オネーチャンの言葉に、我々は笑ってしまった。
 「違うよ!俺たちは海の男なんだよ!漁師だよ!ハッハッハ!」
 「えー、ホントですか?」
 「ごめん、ウソ。ハッハッハ!いやいやいや〜、したっけ今夜は なまら楽しいねー!」

我々はデタラメな北海道弁を駆使して盛り上がった。

キャンプ場に帰ってきたのは夜中だった。
バスは途中で終点となってしまい、仕方なく途中からはタクシーに乗ってきた。
そして温泉付きのバーに行き、フロに入り、二人してジントニックなど飲んでみた。
しかし、もはや全く盛り上がらない。
そもそもこの温泉付きバーに行こうと言ったのはオレなのだが、
どうやらあんちゃんはこの場所がそれほど気に入らなかったようだ。
そういう時は、露骨に態度に現れるので、すぐにわかる。

それでも北海道最後の夜である。
我々は、えいやー!と二人して酒を飲み、最後は強引にテンションを上げて、
その勢いで眠ったのであった。
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小樽の繁華街は意外なほどに大きい。
しかしお客さんも意外なほど少ない。不景気なんだろうか。
(左) ウニとシャコ&生ビール。しかし島の味にはかなわない。
(右) 帰りのバスは妙に寂しかった。外は雨だ。