■7月30日(1)  東屋でまったり

島から出てきたら、もうすっかり夏休み気分が終わってしまった気がした。
羽幌のキャンプ場はなんでもない林の中にあり、全然面白くなかった。

テントをたたみ、東屋の下で、ヤスを交えて3人でおしゃべりをして過ごした。
そろそろあんちゃんの夏休みも終盤である。あまり急いで帰ってもつまらない。
そんな気持ちもあってか、なんとなくいつまでもだらだら話をしていた。

それからヤスとはそこで別れ、オレとあんちゃんは小樽へ向かうことにした。
いずれにしてもヤスとオレは時間がたくさんあるので、この先また何度でも逢えるのだ。

小樽への道のりは長かった。
途中からは雨。あんちゃんが北海道に来てからはじめての雨だった。
雄冬(おふゆ)岬の峠道はとてもきつい。
雨のせいで、トンネルの中がツルツル滑って怖かった。
25キロに渡って断崖絶壁がつづくこの地帯は、道路をつくるのは不可能だと長いあいだ言われていた場所だ。
それだけに、山道も非常に険しく、走りづらい。

ようやく小樽に到着し、以前利用した温泉&バーの前にあるキャンプ場にテントを張った。
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(左) ヤスとあんちゃん、談笑中。話題はアジア旅行など。
(右) 小雨が降ってきたので、東屋の下まで引っ越し。
    このヤドカリ写真、妙に気に入ってます。