■7月28日(4) いくらヒマだからって
ウニを食い終わってまたしてもヒマそうにしていたら、おばちゃんがやってきて、
「退屈してるんだったら釣りでもしてみなさいよ。少し先のテトラポットのところに行けば、
誰でも簡単に釣れるんだよ。やってみなさいって」
そう言うのである。
えー?釣り?オレたちが?なんかキャラじゃないよなぁ・・・
しかし退屈しているんだから仕方がない。やってみることにしよう。
それに、釣り竿は森脇で1本千円でレンタルしている。
世話になりっぱなしでは悪いし、たまには店にお金でも落としてみよう、というわけだ。
釣り竿と餌を借りて、いざ勝負!である。
フェリーターミナルの隣が漁港になっていて、そこの堤防沿いにテトラポットがたくさん並んでいる。
テトラは何段にも積んであって、深いところだと10メートル以上はある。
ビルの4〜5階分くらいの高さだろか。下を見下ろすと結構怖い。そこから釣り糸をたらーっと降ろして、
あとは待つだけという、最も原始的な釣り方だ。餌はサンマの切り身。
一体どのあたりで釣れば魚がいるのか検討もつかないが、まあとにかくやってみよう。
先ずは堤防に腰掛けて、手前の海面から釣ってみる。しかし全くアタリが無い。
ここには魚がいないのだろうか?それとも高さが合っていないのか?
せっかちなあんちゃんは、「ここじゃダメだよ」そう言って、テトラポットの上に乗り移った。
テトラは海側に7〜8メートルくらい積んであるので、そこを歩いて渡っていく。テトラは
こんぺい糖のような形で、でっぱりの先端は丸まっており、非常に歩きにくい。
竿を持ったままだとなおさらである。滑って落ちたら一大事だ。
(落ちると絶対に上がってこれないらしい)
30分くらいしたら、あんちゃんの方に巨大なアタリが来た。
「なんだこりゃー!でかいぞでかいぞ!」
釣れたのはメバルである。全身がトゲだらけで、手で持つと痛いくらい。
体長25センチくらいはあるだろうか?大物である。これはすごい!一発目からこれである。
あまりの退屈さに負け、遂に釣りをすることに。
なんと大物をゲット。これはデカイ。