■7月27日(4)  森脇家を訪ねる

あんちゃんが4年前に世話になった森脇レンタルサイクルを訪ねた。
この島には港の真ん前にレンタルサイクル店が2件並んでいる。向かって右側が森脇さんである。
4年前、偶然のきっかけであんちゃんが壊れた軽自動車を修理してあげたのが縁となり、
それからいろいろと世話になったそうだ。
店の中にぶらりと入り、あんちゃんが少し照れくさそうに、

 「こんにちわ。えーと、昔来たことがあるんですけど、おぼえてますかー?」
店の中にいたおばちゃんに話しかけた。
おばちゃんは思い出すのに暫く時間がかかったが、
「自動車を治した」ということを言ったら途端に思い出し、

「いやー、懐かしいね!よく来たね!いつまでいるんだい?ゆっくりしていきなさい!」

と大歓迎モードに入った。実に嬉しそうである。
早速コーヒーを入れてもらい、飲みながらいろいろと昔話をした。
のんびり、のんびり、時間が過ぎる。
コーヒーを飲み、おしゃべりをする。
外は快晴の夏日。
しかし日陰に入るとヒンヤリ涼しい。そしてまたおしゃべりをする。

キャンプ場に戻って、堤防の上で昼寝。
さっき食堂で飲んだビールで良い気分だ。
ゴロゴロしていたら、夕方になってキャンプ場に軽自動車が現れた。
さっきの森脇さんが一家で乗っている。これから家の前でバーベキューをするから、後でおいで、という。
準備ができたら車で迎えに来てあげるから、と言われた。たまにはそういうのも楽しそうだ。

1時間ほどすると、さっきの軽自動車におじさんが一人で乗って現れた。
この人は自転車屋のおばちゃんの兄弟だということで、旭川に住んでいるのだが、今は夏休みで帰省しているらしい。
このおじさんもやたらに面倒見が良くて、いろいろと親切にしてもらった。

車で5分ほど走ると、森脇家に到着した。
この島では、仕事用の家と住む家が分離している家庭が多いらしく、
漁師の場合にも、夏は海沿いの小さな家で仕事をして、冬になると風が比較的弱い内陸の家で暮らす、
というのがポピュラーなようだ。森脇家も、少しだけ内陸に入った高台の上にあった。
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(左) 森脇さんを再訪するその瞬間。本人は少し緊張気味。
(右) 懐かしいね〜。よく来たね。おばちゃん大喜び。
旭川のおじさんの息子は、バイクが大好き。あんちゃんの
バイクに何度でも乗りたがった。