■7月11日  松島見物

考えた挙げ句、天候の悪い東北を諦め、一気に北海道へ行くことにした。仙台発の苫小牧行きフェリーを利用するのだ。

出航は夕方なので、今日は1日仙台近辺を見ることにした。
少年にどこかおもしろいところはないか?と聞くと「無い」と言われた(地元出身者のくせに無いと断言するのもどうかと思うけど)。
それでもどこかないか?としつこく尋ねたら「じゃあ松島でも見ていけば」と言われたので、そこへ行くことにした。

2日間過ごした少年邸を後にする。しかしそれにしても、少年邸の近辺は道が非常に狭く、行くのも帰るのも大変である。
特に帰り道は、階段のある狭い踏切を越えなくてはならないので、非常に怖い思いをする。
今回も転倒しそうになってヒヤリとした。

さて松島であるが、少年の言った通り、オレにとっては実に退屈な場所であった。
海の中に無数の小島が浮かんでいて、それを山に登って見たりするわけであるが、見ていたらなんだか妙な寂しさを感じて
しまい、この調子がこの先もずっと続くのかと思うと旅の先行きが思いやられた。途中からは雨。まったくやってられない。
仙台の駅前で食べた有名な牛舌定食も、なぜだかそれほどうまいと思わなかった。
どうも本州というのは旅気分になれないものだ。

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松島は実に退屈な場所であった。どうもオレにはこういう場所が合っていない。
ここにいると、どんどん気分が落ち込んで来るのがわかったので、
早々に退散して、フェリーに乗ることにした。
さあ、北の大地へ!