■7月17日  小樽無限ループ

小樽で海の幸を食うとうまいのだと聞き、どうしても試してみたくなる。
しかしそうすると今夜も小樽泊になってしまう。それはつまらない。
こういうとき、優柔不断な性格が実に障壁となる。決められないのだ。

朝からモスバーガーに入り、地図とにらめっこするが、まだ決められない。
決められないから、コーヒー飲んだり、新聞読んだりして自分をごまかしていたらますます時間が経ち、
そんなことしてるうちに午後2時になってしまい、あんまり長いこといるのも気が引けるから店を出て、
一旦銭函(ぜにばこ)という隣町まで進んでみたが、やはり海の幸が気になってしまう。
「迷ったら行っとけ」である。やはり小樽に戻ろう。

友人に教えられた居酒屋に一人で乗り込む。
実はオレ、一人で居酒屋に行くのは妙に苦手である。
手持ちぶさたで落ち着かないのだ。でもガマン。

うまいと聞いていたボタンエビの焼き物が、本当にうまかった。
しかし、ホッケとホタテを食ったら既にギブアップ!一人では量が多すぎるのだ。

その後小樽の山の上にあるキャンプ場に陣取り、退屈だったので夜になってから小樽運河なんて見学してしまう。
なかなかお洒落で良い街なのだが、しかしこれまたオレには似合わない場所だった。
早くキャンプ場に帰って飲もう!

キャンプ場では、ハーレーに乗ったご夫婦(だと思う)と一緒に飲んだ。
一体どうやってハーレーに二人分の荷物とテントを積むのだろうか。そしてなんと、炭焼きセットまで持っているのだ。
こんなもの持ってバイク乗ってる人は絶対いないよ。
(翌朝になって荷物を積むところを是非見たいと思ったが、時間が合わなかったので謎は解明されないままである)。

このお二人が、実に仲むつまじく、なんともお似合いのペアだった。
北海道には10年くらい連続で来ているそうで、ご主人は若く見えるが実は40台後半とのこと。
奥さんはオレと同じくらいかなぁ?こういう趣味を共有しながら何度も北海道に来ているというのは実に結構なことだと
思えた。そしてまた、このご主人のキャラクターが たいそうおもしろく、今回の旅行で初の大笑いな夜になったのだった。
感謝だ。
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(左) キャンプ場の手前からものすごく濃い霧が発生し、
    一瞬で真っ白な世界になってしまった。
(右) 夜の小樽市街。