■7月13日(3)  どこへ向かうのだ

西山散策路の終点に第二駐車場があり、そこで誘導をしているおじさんに話を聞いた。
被災者には家一軒あたり300万円の義援金が国から支払われたそうだが、その他の保証は一切無し。
そこで虻田町が被災地一帯の土地を買い上げ、観光客からの収入を被災者の手当てにしているらしい。
なるほそういうことだったのである。ちなみに有料になったのは今年からということだ。

さて、これからどこへ行こうか?実はこの先、何の計画もないのだ。
行く先が決まらないと、テントを張る場所も決まらない。そうすると、寝ることもできない。だからとっても困る。
しかしいつまでも途方に暮れているわけにもいかない。考えた挙げ句、奥尻島へ行ってみることにした。

洞爺湖を後にして、国道37号で長万部(おしゃまんべ)を抜け、国縫(くんぬい)というところで国道230号に入る。
ここから渡島半島を横切り、フェリーの出ている瀬棚(せたな)という町を目指す。
国道230は山深く、緑の中、人家も殆ど無い地帯を突っ切っていく。
太陽がぎらぎらしていて一日で完全に日焼けしてしまう。

到着した瀬棚という町は寂しいところだった。小さな町だ。
日が暮れる直前にようやく丘の上のキャンプ場に到着した。港と海が一望できる、ロケーションの良いキャンプ場。
すぐにゴハンを炊いて夕食を取り、その後で町へ降りてフロに入り、早めに寝てしまった。
風が強く、人も少なく、なんだか寂しい場所だった。


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(左)アスファルトが弱い北海道では、そのままスタンドをかけると
   道路にズボッとめり込んでバイクが倒れてしまう。そこで、ホーム
   センターで買っておいた排水溝のフタが大活躍なのだ。
(右)瀬棚のキャンプ場に到着。明るいうちからメシをつくり、ビールを
   飲むのがとにかく好きだ。ランプもいいが、自然の灯りも好きだ。