その後、北海道から帰ってきても、我々の腐れ縁はつづいていきました。
ひまさえあればなんとなく集まって、バイク乗ってキャンプして焚き火して、そして酒を飲む、
ということを繰り返しています。いまだにツーリングというと「チーム文句」で出かけてしまいます。
ところで、どうして「チーム文句」という名前なのかというと、理由は実にシンプルで、
「全員がいつも文句ばっかり言っている」
からなのです。これは、我々が出会った頃から全く変わらない特徴でした。
別に最初から文句言いたくて集まったわけじゃないのですが、毎晩酒飲んでメシを食って
いると、みんな自然と文句を言いはじめてしまうのです。だから、初めて礼文島で会った時、
誰からともなく
「オレ達いつも文句ばっかり言ってるね」
「こういうのは“チーム文句”とでも言うべきかな」
「なんだよそのチーム名！おかしいよ！ハッハッハ！」
などと、最初っから文句を言い合っていたのでした。だから、誰からというわけでもなく、
いつの間にか自然とこの名前がついてしまったのです。
◆チーム文句とは何か？
「チーム文句」というのは、オレがいつも行動を共にするツーリング仲間達のことです。
チーム文句の結成は１９９７年、北海道の礼文島（れぶんとう）でのことでした。その
場に偶然居合わせた６人が、妙に意気投合してしまい、そのままずるずると行動を共に
しはじめました。そして気がつくと、我々は、まるで家族のような集団生活を送っていました。
でも、我々の文句は「明るい」んです。暗くて救いのない愚痴を言っているのではなくて、
日々のストレスや鬱憤を発散できるような、実に他愛のない文句を言っては楽しんでいる、
といったところでしょうか。
他人様から見るとうるさいだけの連中でしょうが、我々はこうやって楽しんできたのです。
飲んでも飲まなくても、いつでも文句を言って笑っているのです。ツーリングしないでただ
オサケ飲んでるだけでもチーム文句なのです。
やれ酒の燗がぬるいだの、風が強くて寒いだの、給料が安くて新しいバイクが買えないだのと、
なんだとかかんだとか・・・。そうすると他の誰かが、
稼ぎが悪いのはオマエが無能だからだ、ワッハッハ！ざまあみろ！
などと言って、みんなで笑います。
普通ならもめ事になるところですが、なりません。ひたすら笑っています。
チーム文句というのは、そんな集団なのです。しかしオレは、この集団と行動を共にすることが
妙に楽しいのです。なぜだかはわかりませんが、きっとここにいると、気持ちが楽になれるんで
はないかと思います。バカバカしい話をして、お酒を飲んで大騒ぎすること、
それこそが、バイクツーリングで一番楽しいことなんじゃないかと思います。
この、我が愛すべきツーリング仲間、「チーム文句」の活動を中心に書いたのがこのページです。
よろしければ少し立ち寄っていってください。
（※尚、ソロツーリングの話も含まれていますのでご承知置きを）
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